上からメガネを見た画像です。県外のお客様がＣ状態のメガネをお持ちになられました。一見普通のようですが、左右レンズを橋渡ししている真ん中のブリッジ部分からグイッと曲げられて、Ｖの字の様相を呈しています。
ここからは推測。レンズが入れられる前は↓Ａの状態。レンズを入れられる枠はゆるやかなカーブを描いています。でもそこに平らで薄い非球面レンズを入れたら前枠の形が変わってＢの状態になっちゃった。困ったな。こんなに広がったらユルユルで掛けられないじゃないか。
えーい、こうなったら真ん中から曲げちゃえばいいやー。グニャ（ちなみにちゃんと温めてから曲げれば壊れたりしません）。できたー（最初の画像Ｃの状態）。幅は大体同じになったー。バンザーイ!(^^)!っていう手順が想像されます。気持ちはわかりますがコレやっちゃダメです。どうもＶの字に曲げたのは販売したお店だったようです。最初からこうだったとのこと。うーむ。
Ｃの状態ではレンズに対して視線が直行しなくなっちゃいますから、位置がずれて見えたり、（たしか）非点収差っていう難しい名称を与えられた光のずれが起こって乱視っぽく見づらくなります。それらのズレを自分の眼が補おうとするため見づらかったり疲れたりするのです。実際こちらお客様は見え方の不快さを訴えて当店に来られました。
私は普通のメガネをお勧めして、どんなお仕事で何を見るのか？という基本的なことをおたずねして度を決めました。特別な度数などではない近視と乱視を補正しただけのメガネをお求めいただきましたが「こんなに自然に見えるメガネは初めてだ」と喜んでいただきました。
ごくたまにこれらのズレがピンポイントで適合してしまう方がいたり、少々のズレなら気にならない方もいてなかなかわかりにくいところもありますが、基本的に視線はレンズに対し直行するような形が一番いいと思います。どうぞよろしく。（花）
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